AppleがiPhoneやMacに組み込んでいるAI機能の総称。2026年9月のiOS 27で、手元のメールや写真の中身まで踏まえて答える新しい「Siri AI」が登場した。日本語での提供は2026年10月以降の予定。
Apple Intelligenceは、iPhoneやiPad、MacといったAppleの端末に組み込まれたAI機能をまとめた呼び名です。文章の要約や書き直し、画像の生成、通知の要約といった機能が、アプリを別途入れなくてもOSの一部として使えます。特徴は処理する場所で、できるだけ端末の中で完結させ、端末だけでは足りない重い処理のときにだけ、Appleが用意した専用サーバー(Private Cloud Compute)へ暗号化して送る設計になっています。
2026年9月14日に公開されたiOS 27などで、この構想の中心だった新しいSiri——「Siri AI」がようやく登場しました。大規模言語モデルを使い、端末の中にあるメッセージ・メール・写真・カレンダーを横断して「あの店の住所、メールで送ってもらったはず」のような曖昧な頼みに答えられること、画面に表示されている内容を踏まえて受け答えできること、アプリの操作までこなせることが柱です。ただし提供は英語のベータからで、日本語・フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語は2026年10月以降に順次、と案内されています。「iOS 27にしたのに何も変わらない」という声が出ているのは、主にこの順番のためです。
理由は大きく2つあります。ひとつは言語で、2026年9月時点のSiri AIは英語のベータ版として提供が始まった段階です。日本語は10月以降に順次と案内されているため、端末の言語を日本語にしたまま待っている人には、まだ従来のSiriが応答します。もうひとつは機種で、Siri AIが動くのはApple Intelligenceに対応した端末——iPhoneでいえば15 Pro・15 Pro Max・16シリーズ以降が対象です。
ここが紛らわしいのですが、iOS 27そのものはiPhone 11やiPhone SE(第2世代)まで幅広く配信されています。つまり「iOS 27に更新できた=Siri AIが使える」ではありません。更新できたのに変わらない場合は、故障でも設定ミスでもなく順番待ちか機種の条件、と考えるのが正解です。
公式に挙げられている柱は4つです。①手元の個人データを踏まえた回答——メッセージ・メール・写真・カレンダーなどを横断して探し、「前に送ってもらったレシピ」「あの人から聞いた住所」のような、人間なら思い出せる頼み方に応えます。②画面の内容の把握——いま表示されているものを前提に受け答えできます。③アプリの操作——端末の中のアプリをまたいだ操作を任せられます。④会話の続き——Siriの答えに対してさらに返すやり取りができ、一問一答より会話に近い形になりました。
日常的な使い所は「検索するほどでもないが、自分で探すと面倒なこと」です。従来のSiriが得意だったタイマーや天気に加えて、自分の端末の中身を探す用事を頼めるようになった——と捉えると、使いはじめの期待値を外しません。
Apple Intelligenceの設計は、処理をできる限り端末の中で終わらせ、端末の性能で足りないときだけPrivate Cloud Computeという専用サーバーへ暗号化して送る、という二段構えです。Appleの説明では、このサーバーに送られたデータは保存されず、そのリクエストの処理にだけ使われ、Apple自身もアクセスできない設計とされています。第三者が検証できるよう、サーバーのソフトウェアを調べるための環境も公開されています。
とはいえ、ここで説明されている内容は提供元による設計の説明です。勤務先の規定で業務データの扱いが決まっている場合は、仕組みの安全性とは別に社内ルールの確認が要ります。個人利用なら「端末内で完結するものが多く、外に出る場合も必要な分だけ」という前提で使い、業務利用は勤務先の方針に従う——この線引きをしておけば迷いません。
いいえ。2026年9月時点では英語のベータとして提供が始まった段階で、日本語は10月以降に順次とされています。また動作にはApple Intelligence対応の端末(iPhoneでは15 Pro・15 Pro Max・16シリーズ以降)が必要です。iOS 27自体はiPhone 11やSE(第2世代)にも配信されているため、更新できても機種の条件を満たさない場合があります。
2026年9月時点の案内では、日本語を含む複数の言語が2026年10月以降に順次提供される予定とされています。提供時期は変更されることがあるため、最新の状況はAppleの公式情報で確認してください。
Apple Intelligenceは端末内での処理を基本とし、重い処理が必要なときだけPrivate Cloud Computeという専用サーバーへ暗号化して送る設計です。Appleの説明では、送られたデータは保存されず、そのリクエストの処理にだけ使われるとされています。業務データを扱う場合は、仕組みとは別に勤務先の規定を確認してください。
用語を覚えるより、ストーリーで体感するほうが早い。