COMIXAI吉川 聡史
EMAKI — AI歴史絵巻

AIの75年を、ひと巻きに。

1950年の「機械は考えられるか?」から、AI冬の時代、ディープラーニング革命、ChatGPT、そしてエージェント時代まで。 下にスクロールすると、時代が進みます。ぜんぶ読むと、いまのAIブームが「何度目の春」なのかがわかります。

1950

「機械は考えられるか?」

数学者アラン・チューリングが論文で問いかけます。「機械が人間と区別がつかない会話をできたら、それは“考えている”と言えるのではないか」——のちに「チューリングテスト」と呼ばれる、AIのはじまりの問いです。

※この時点でコンピュータはまだ部屋サイズ

1956

「人工知能」という言葉が生まれる

米ダートマス大学に研究者たちが集まり、この分野に「Artificial Intelligence(人工知能)」という名前がつきました。世界は「20年もあれば人間並みの機械ができる」と本気で信じていました。

※できませんでした(70年かかってもまだ)

1966

はじめてのおしゃべりAI「ELIZA」

カウンセラーのまねをする対話プログラムELIZAが登場。仕組みは単純なオウム返しなのに、本気で心を開く人が続出しました。「人はAIに人格を感じてしまう」という発見は、いまのチャットAI時代の伏線です。

1974AIの冬

第1次AI冬、到来

「すぐ人間並みになる」という約束が果たされず、期待は失望に変わり、研究資金が凍りつきます。AIの歴史は、ブームと冬の繰り返し。この最初の冬は10年近く続きました。

※AI業界、一度目の氷河期

1980sAIの冬

エキスパートシステムと、2度目の冬

「専門家の知識をぜんぶルールとして書き込めば賢くなるはず」というエキスパートシステムが第2次ブームを起こします。しかしルールを人間が書き切れるはずもなく、ブームは再び冬へ。日本の「第五世代コンピュータ」計画もこの時代でした。

1997

チェス王者、機械に敗れる

IBMのディープ・ブルーが、チェス世界王者カスパロフに勝利。「機械が人間の知性の象徴を破った」と世界に衝撃が走りました。ただしこれは力まかせの探索の勝利で、「学習するAI」の時代はまだ先です。

2012

ディープラーニング革命

画像認識コンテストで、ヒントン教授らのチームが深層学習(ディープラーニング)を使って圧勝。「データから特徴を自分で学ぶ」この技術が、長い冬を終わらせました。ここから現代AIの直系の歴史が始まります。

2016

AlphaGo、囲碁で人間を超える

「囲碁だけは、あと10年は人間が勝つ」——その予想を裏切り、Google DeepMindのAlphaGoがトップ棋士イ・セドルに勝利。人間が思いつかない一手「37手目」は、AIが人間の直感を超えうることを見せつけました。

2017

運命の論文「Attention Is All You Need」

Googleの研究者たちが「トランスフォーマー」という新しい仕組みを発表。単語同士の関係に“注目”するこの設計が、のちのChatGPTもClaudeもGeminiも、ぜんぶの土台になりました。タイトルの意味は「注目こそすべて」。

2020

GPT-3——「デカくしたら、賢くなった」

モデルとデータをとにかく巨大にしたGPT-3が登場し、翻訳も作文も雑談もこなす汎用性で研究者を驚かせます。「スケールさせるほど賢くなる」という発見が、その後の大規模言語モデル(LLM)競争の号砲になりました。

2022

ChatGPT、世界を変えた2ヶ月

11月30日、OpenAIがChatGPTを公開。誰でも無料で試せるAIチャットは、わずか2ヶ月で月間ユーザー1億人に到達しました。AIが研究室から、世界中の日常へ。「生成AI」という言葉が一気に広まります。

※人類史上最速で普及したアプリと言われた

2023

生成AI元年——絵も動画も

MidjourneyやStable Diffusionが「言葉から絵を生む」を当たり前にし、GPT-4やClaudeが長文読解・推論で人間の仕事に食い込み始めます。世界中の企業が「AIをどう使うか」を真剣に考え始めた年です。

2024-25

エージェント時代のはじまり

AIは「聞けば答える」から「任せれば働く」へ。自分で計画してツールを使うAIエージェント、会話でアプリを作るバイブコーディング、AIとツールをつなぐMCP——働き方の前提が変わり始めました。

2026

そして、いま。

75年前の「機械は考えられるか?」という問いは、「機械と、どう働くか?」に変わりました。この絵巻の続きを描くのは、いまAIを学び、使い、ツッコミを入れているあなたです。

※ちなみにこのサイトも、人間とAIの共作です

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読破!75年、おつかれさまでした。

AIの歴史は「ブームと冬」の繰り返しでした。いまの春を上手に使う側になるために——用語と体験は、このサイトにそろえてあります。

📖 図鑑に「AI75年史・読破」を記録しました — コレクションを見る