コードの細部を自分で書かず、AIとの対話で「こう動いてほしい」というイメージ(バイブ)を伝えながらソフトウェアを作る開発スタイル。
「関数を書く」のではなく「やりたいことを日本語で伝えて、動いたら次へ進む」。バイブコーディングは、AIコーディングツールの進化で生まれた新しい作り方で、プログラミング未経験でもアプリやゲームを形にできるのが最大の特徴です。
手描きイラストから3Dゲームを作る、通勤時間だけでニュースアプリを作る——このサイトの作品は、いずれもバイブコーディングの実例です。「自分にも作れるかも」と思ったら、制作の一部始終を公開しているnote記事からどうぞ。
手順はシンプルです。①道具を用意する(Claude Code、Cursor、v0など、対話でコードを書けるAIツール)。②作りたいものを日本語で伝える(「猫の写真をランダムに表示するページ」くらいの雑さでOK)。③動いたものを見て、感想を伝える(「もっとポップに」「ボタンを大きく」)。この②と③のループがバイブコーディングのすべてです。
コツは最初から完成形を目指さないこと。まず雑に動くものを作らせて、目の前の実物に対して注文をつけていく。仕様書を書く代わりに「動くものへのダメ出し」で仕様を固めていく感覚です。
最大のメリットは、プログラミングの学習を経由せずに「作りたい人」がいきなり作れること。企画職が自分でプロトタイプを作って会議に持ち込む、漫画家が自分のゲームを作る——職種の壁が実際に消え始めています。
注意点は、中身を理解していないコードを本番の仕事で使うリスクです。個人の作品や社内ツールなら「動けば正義」で問題ありませんが、顧客のデータを扱うものや公開サービスでは、セキュリティや保守性のレビューが必要になります。「作れること」と「運用に耐えること」は別——ここを分かって使うのが大人のバイブコーディングです。
元OpenAIの著名AI研究者アンドレイ・カルパシー氏が2025年初頭に「完全に雰囲気(vibes)に身を任せてコードの存在を忘れる」とXに投稿したのが語源です。半分ジョークの造語でしたが、実態を言い当てていたため一気に世界へ広まり、その年の流行語級の言葉になりました。
いまでは「AIに任せる開発スタイル全般」を指すゆるい言葉として定着しています。日本語では「雰囲気コーディング」と訳されることもありますが、カタカナのまま使われるのが主流です。
「作り始めるのに必須ではなくなった」が正確です。ただ、コードが読めるとAIの出力の良し悪しを判断でき、任せられる範囲が大きく広がります。学ぶ価値がなくなったのではなく、学ぶ順番が「作りながら」に変わったイメージです。
Webアプリ、ゲーム、業務ツールなどひと通り作れます。実例として、このサイト自体と掲載中のゲーム18本はすべてバイブコーディングで作られています。制作過程はnoteで公開しています。
用語を覚えるより、ストーリーで体感するほうが早い。