COMIXAI吉川 聡史
基礎知識えきすぱーとしすてむExpert System

エキスパートシステムとは?

DEFINITION — ひとことで言うと

専門家の知識を「もし〜なら〜」のルールとして大量に登録し、診断や判断を再現しようとした初期のAI。1980年代の第2次AIブームの主役で、その限界が「AIの冬」を招いた。

「熱が38度以上で、咳があり、〜ならインフルエンザの疑い」——専門家の判断をこうしたルールの束に書き起こして再現するのがエキスパートシステムです。1980年代、医療診断や金融審査で実用化され、日本でも国家プロジェクトが走る大ブームになりました。

つまずいたのは、知識を人力でルール化する作業の果てしなさと、ルール外の状況への弱さでした。ブームは冷め、AIは長い冬へ。この反省——「知識は人が書くのではなく、機械に学ばせるべきでは」——が後の機械学習隆盛の伏線になります。現代のLLMと対比すると、AIの進化の分岐点がよく見える歴史的存在です。

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