COMIXAI吉川 聡史
企画・マーケティング✍️

ブログ記事の構成と執筆のプロンプト

AIに書かせた記事が読まれないのは、構成を人間が設計していないから。

「AIで記事を量産してSEO」という発想は、2023年ならまだしも、いまは危険です。検索エンジンは独自価値のない量産記事への評価を年々厳しくしており、薄い記事の量産はサイト全体の評価を下げるリスクさえあります。

それでもAIはブログ執筆の強力な相棒です。正しい分業は、検索意図の分析と構成づくりをAIと対話で固め、あなたにしか書けない部分(体験・事例・意見)を人間が注入し、地の文の執筆と推敲をAIが巻き取る——この工程分割にあります。

まず、事故る指示から見る

BAD PROMPT — ありがちな頼み方

「テレワーク 便利グッズ」で検索上位を狙うSEO記事を3000字で書いて。

↓ すると、こうなる

「テレワークが普及した昨今、自宅での作業環境を整えることが重要になっています。本記事では、テレワークにおすすめの便利グッズをご紹介します。1. モニター 2. キーボード——」…検索結果に既に100本ある記事と同じ構成・同じ結論の、101本目が出来上がります。

AIは学習した「よくある記事」の平均を出すので、既存上位記事のパターンをなぞった記事になります。しかし検索エンジンが新しい記事を上位に入れる理由は「既存記事にない価値」があるときだけ。平均の再生産は、構造的に上位に入れないのです。

また、一発で3000字書かせると、構成の粗も事実の誤りも文中に埋まって発見しづらくなります。工程を分けるのは品質管理のためでもあります。

コピペで使えるプロンプト

【 】の中を自分の状況に書き換えて使ってください。全部埋まらなくても大丈夫——埋めた分だけ、出力があなた仕様になります。

GOOD PROMPT — このままコピペOK
あなたは、検索意図の分析が得意なコンテンツ編集者です。
記事を書く前に、まず設計から始めます。

■記事の条件
・狙うキーワード:【例:議事録 AI】
・書き手(私):【例:Web制作会社で議事録AI導入を主導した情シス担当】
・私だけが持っている材料:【例:3ツール比較して1つ挫折した実体験、導入前後の工数データ】
・読者にしてほしい行動:【例:導入検討の社内提案を始めてもらう】

■ステップ1(まずこれだけやって)
このキーワードで検索する人の意図を分解してください。
・どんな状況の人が、何を知りたくて検索するか(3パターン)
・既存の上位記事がだいたい書いていそうなこと
・逆に、既存記事に書かれていなさそうで、私の材料なら書けること

分解結果を見て私が方向を決めたら、次に構成案、その次に執筆へ進みます。
一気に記事を書き始めないでください。

このプロンプトが効く理由

1
工程を区切って進める

意図分析→構成→執筆と進み、各段階で人間が確認・修正します。「一気に書き始めるな」の一文は、AIの暴走執筆を止める重要なブレーキです。

2
「私だけの材料」を棚卸しする

実体験・独自データ・失敗談は、AIには生成できず、検索エンジンとAI検索の双方が最も評価する要素です。プロンプトを書く過程で自分の材料を棚卸しできるのも、この形式の副産物です。

3
既存記事との差分を先に設計

「既存記事が書いていそうなこと」と「自分なら書けること」を分けて出させることで、書く前に「この記事が存在する理由」が明確になります。ここが曖昧な記事は書いても読まれません。

アレンジレシピ

構成フェーズの指示

「方向はBパターンで。h2/h3の構成案を作って。各見出しに、そこで答える読者の疑問と、私の材料をどこで使うかを添えて」——構成段階でも独自材料の置き場所を決めるのがコツです。

執筆フェーズの指示

「h2ごとに書き進めよう。まず1章。私の文体サンプルとして過去記事を貼る。断定できない箇所は【要確認】と印を」——章ごとの分割執筆が、品質確認の負担を下げます。

公開前レビュー

完成稿を貼って「読者の立場で、離脱しそうな箇所と、根拠が弱い主張を指摘して」と自己批判させると、公開前の最終チェックが一段深くなります。

現場の注意(ここで事故る)

薄い記事の量産はSEOの逆効果

検索エンジンは、独自価値のない大量生成コンテンツをスパムと見なすポリシーを明示しています。「AIで月100本」のような量産は、サイト全体の評価を道連れにするリスクがあります。1本に材料と時間を注ぐほうが、結果的に速い道です。

統計・事例のファクトチェック

AIが書く「◯◯調査によると」は実在しないことがあります。データを引用する場合は、必ず一次ソースのURLを自分で確認し、リンクを張ってください。それが読者と検索エンジン双方への信頼の証明になります。

ブログ記事の構成と執筆×AIのよくある質問

Q.AIが書いた記事だとGoogleにペナルティを受けますか?
A.

AI利用そのものはペナルティ対象ではない、とGoogleは明言しています。問われるのは制作手段ではなく、読者にとっての価値と独自性です。AIで作った薄い記事も、人間が書いた薄い記事も、等しく評価されないだけです。

Q.記事作成にかける時間はどのくらい短縮できますか?
A.

構成と下書きで従来の半分以下になる感覚です。ただし浮いた時間は、独自材料の取材や図解づくりなど「AIにできない部分」に再投資するのがおすすめ。時短ではなく品質向上に使うと、成果に直結します。

🎮
GAME — 遊んで身につける
スロップ・スワイプ
量産された低品質AI記事の特徴を、読者の目線でスワイプ鑑定。自分の記事作りの反面教師に。

レシピは覚えるより、今日の仕事でひとつ試すほうが早い。