COMIXAI吉川 聡史
GUIDE — 職種別AI活用

企画・PM・ディレクターのためのAI活用ガイド

書かせるより、壁打ちさせる。決める前の思考をAIと往復する。

企画やディレクションの仕事は、成果物より前の工程——散らかった情報を並べ直し、論点を見つけ、決める——にいちばん時間がかかります。ここは「文章を書かせる」使い方だと効果が出にくく、AIを入れたのに変わらなかった、となりがちな領域です。

効くのは、書かせるのではなく壁打ちさせる使い方です。このガイドでは、決める前の思考にAIをどう挟むかを中心にまとめました。

最終更新:2026-07-28

企画・PM・ディレクターのためのAI活用ガイド
START — はじめかた

最初の3ステップ

順番どおりが最短ルート
1

議事録から「決まっていないこと」を抜かせる

議事録をまとめさせるのは誰でも思いつきますが、効くのはその先です。「この打ち合わせで決まったこと、宿題、そして誰も触れていないが決めるべきこと——3つに分けて」と頼む。3つ目が、あとで手戻りになる論点です。人間が見落とすのは、たいてい「話題に出なかったこと」のほうです。

2

案を出させるのではなく、自分の案を叩かせる

「企画を10個出して」で出てくるのは、平均的なアイデアです。そうではなく、自分の案を渡して「この企画が失敗するとしたら理由は何か、5つ挙げて」と頼む。反論役としてのAIは驚くほど有能で、しかも遠慮がありません。社内では言いにくい指摘を、企画書を出す前に浴びておけます。

3

見積もりと段取りは「抜け」を探す用途で使う

AIの出す工数見積もりを信じてはいけませんが、「この段取りで抜けている作業は何か」という問いには強い。自分のタスク一覧を渡して足りないものを挙げさせると、検収・データ移行・関係部署への周知といった、忘れた頃に炎上する項目が出てきます。

USE CASES — 業務別

企画・PMの仕事、ここで使える。

コピペで使えるレシピつき

議事録から論点を整理する

走り書きのメモを渡して、決定事項・宿題・未決の論点に分けさせる。そのまま関係者に共有できる形になり、次の打ち合わせのアジェンダにもなります。

議事録作成長い資料の要約

企画書・提案書のたたき台を作る

課題・狙い・やらないことを箇条書きで渡して、構成から作らせる。「構成→各章→推敲」と3回に分けて頼むと、一発で出させるより質が大きく上がります。

企画書のたたき台提案書

要件と段取りを分解する

やりたいことを一文で渡して「作業に分解して、依存関係と抜けやすい工程も」と頼む。ガントを引く前の材料になり、関係者との認識合わせが早くなります。

段取り・タスク分解業務マニュアル作成

説明資料と報告をつくる

同じ内容でも、経営会議・現場・顧客で刺さる順番は違います。「この内容を、役員向けに結論から3枚で」と相手を指定して頼むと、作り直しの回数が減ります。

プレゼン資料の構成週報・日報
WORDS — 押さえておく用語

この5語だけは。

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プロンプトエンジニアリングコンテキストウィンドウDeep ResearchハルシネーションAIエージェント

企画・PMのよくある質問

Q.企画をAIに考えさせると、つまらなくなりませんか
A.なります。AIが出すのは学習データの平均——つまり「どこかで見た企画」です。だからこそ発想はこちらが持ち、AIには反論・穴探し・別の切り口の提示をさせる。役割をこう分けている限り、企画が平凡になることはありません。
Q.社外秘の仕様書をAIに貼っていい?
A.会社のルール次第ですが、判断がつかないなら「これが競合に読まれても平気か」で考えてください。厳しいなら、固有名詞と数字を伏せた抽象版を作って渡す。仕様の構造だけあれば、論点の洗い出しは十分できます。
Q.AIの出す工数見積もりは信用できる?
A.できません。AIは実際の開発現場もチームの実力も知らないので、数字は当てずっぽうです。使うなら「抜けている作業を挙げさせる」用途に限定してください。数字ではなく項目のチェックリストとして使うと、途端に役に立ちます。
Q.ディレクターの仕事はAIに残りますか
A.資料作成と情報整理は確実に軽くなります。残るのは、決めること、責任を取ること、人と人のあいだに立って合意を作ることです。むしろ手を動かす時間が減った分、この3つに時間を使えているかが問われるようになります。

使うAIに迷ったら3大AIの使い分け比較、ゼロから学ぶならAIのはじめかたへ。 他の職種のガイドはガイド一覧からどうぞ。

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