書かせるより、壁打ちさせる。決める前の思考をAIと往復する。
企画やディレクションの仕事は、成果物より前の工程——散らかった情報を並べ直し、論点を見つけ、決める——にいちばん時間がかかります。ここは「文章を書かせる」使い方だと効果が出にくく、AIを入れたのに変わらなかった、となりがちな領域です。
効くのは、書かせるのではなく壁打ちさせる使い方です。このガイドでは、決める前の思考にAIをどう挟むかを中心にまとめました。
最終更新:2026-07-28

議事録をまとめさせるのは誰でも思いつきますが、効くのはその先です。「この打ち合わせで決まったこと、宿題、そして誰も触れていないが決めるべきこと——3つに分けて」と頼む。3つ目が、あとで手戻りになる論点です。人間が見落とすのは、たいてい「話題に出なかったこと」のほうです。
「企画を10個出して」で出てくるのは、平均的なアイデアです。そうではなく、自分の案を渡して「この企画が失敗するとしたら理由は何か、5つ挙げて」と頼む。反論役としてのAIは驚くほど有能で、しかも遠慮がありません。社内では言いにくい指摘を、企画書を出す前に浴びておけます。
AIの出す工数見積もりを信じてはいけませんが、「この段取りで抜けている作業は何か」という問いには強い。自分のタスク一覧を渡して足りないものを挙げさせると、検収・データ移行・関係部署への周知といった、忘れた頃に炎上する項目が出てきます。
やりたいことを一文で渡して「作業に分解して、依存関係と抜けやすい工程も」と頼む。ガントを引く前の材料になり、関係者との認識合わせが早くなります。
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